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(4) 小型株効果の活用 |
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- リターン向上のための戦略 その4 -
小型株効果の活用
これにより、 年1〜%のリターン向上効果を狙うことができます。
「小型株」とは何のことか分かりますか?
正確には、流通する株式の時価総額(じかそうがく)が低い株式のことです。
売上や利益の規模が小さい企業の株式と言ってもよいでしょう。
ここで言う小型株効果とは、
小型株のリターンは、大型株のリターンよりも高い傾向がある
ということです。
およそ、年2〜3%程度のリターンの違いがあると言われています。
そうなる理由は何だと思いますか?
例えば、利益が1000億円の会社(=大型株)と、
利益が1億円の会社(=小型株)があるとします。
1000億円の利益を数年で1兆円にするのは困難ですが、
1億円の利益を数年で10億円にする会社は、珍しくありません。
企業の利益が10倍に成長すると、
株価も10倍くらいに成長していきます。
数年で利益を10倍にするのは一部の小型株だけですが、
銘柄群の平均で見ると高いリターンになるというわけです。
この小型株効果は、米国では1980年代に注目され、
世界中の株式市場で見られる現象です。
ただし、以下の3つの注意点に気をつけましょう!
1.小型株は、大当たりする銘柄もあれば、大外れする
銘柄もあります。(ハイリターン・ハイリスクです)
だから、小型株を数銘柄選んで買うだけでは
リスクの軽減が難しいといえます。
小型株効果をしっかりと味方につけて、
リターンを高めつつリスクを抑えるためには、
いわゆる小型株ファンド(投資信託)を
利用した投資を行うのがベストと言えるでしょう。
2.小型株は大型株(日経平均など)がハッキリと上昇した後に
ワンテンポ遅れて素晴らしい上昇を見せることがあります。
(逆の順番で上昇することもあるので、対応は難しいのですが)
3.小型株は、短期で大きく上昇・下降するハイリスク資産です
ので、投資するタイミングには、十分配慮しましょう。
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