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(5) リバランス効果の活用 |
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- リターン向上のための戦略 その5 -
リバランス効果の活用
により、 年1〜%のリターン向上効果を狙います。
「リバランス」という言葉、聞いたことがありますか?
この英語を分解すると、こんな意味になります。
リバランス = Re(再び)+Balance(バランスを取る)
例えば、100万円を持っている人が、
以下のようなポートフォリオで運用を開始した場合を
考えてみましょう。
当初のポートフォリオ
▽世界株式50%(50万円)+世界債券50%(50万円) = 100万円
たとえば1年が経過して、
株式が好調で利益を上げ、債券が不調でマイナスになった場合
以下のように、株式と債券のバランスが変動したという
状況になったとしましょう。
▽世界株式60%(60万円)+世界債券40%(40万円) = 100万円
この状態を、当初のポートフォリオと同じく
50%ずつに配分を戻すことを「リバランス」といいます。
▽世界株式50%(50万円)+世界債券50%(50万円) = 100万円
何も変わらないように見えますか?
リバランスの実行は、
「相対的に割高になった資産を少し売って、
相対的に割安になった資産を少し買う」
というアクションに相当し、将来トレンドが反転した時の
リターンを高める効果があります。
運用資産の価格変動が大きいほど、将来のリバランスの効果は
高くなりますが、先ほどの世界株式と世界債券の価格が元に
戻るケースでは、ポートフォリオの価値は
100万円→約104万円
へと増加します。
「自動リバランス」の機能がある投資型年金や、
定期的にリバランスを行なう投資信託もあります。
これらを利用すると、あなたの手間が減るだけでなく、
リバランスに掛かるコスト(特に税金)を
抑える効果もあるので、おすすめいたします。
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