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(2) 債券とは |
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〜個人向け国債〜 (こじんむけ・こくさい)
個人しか買えない国債です。
10年満期・変動金利タイプ
変動金利なので
長期金利の上下によって半年に一度支払われる利子は増減します。
適用利率(年率)は、半年ごとに以下の算式で算出されます。
適用利率(年率)=基準金利×0.66
なお、算出された値が0.05%未満の場合には
最低金利保証で0.05%が適用利率となります。
※平成23年6月までに発行された変動10年は基準金利から0.80を差し引いた率です。
また、1年保有後は1万円単位で中途換金できます。
中途換金の際は、国が額面で買取るため元本が保証されています。
ただし、その際に国が買取る金額は、以下の算式で算出されます。
額面金額+経過利子相当額−直前2回分の利子(税引後)相当額
当初は、中途換金する場合は
直前2回分の税引前の利子相当額が差引かれて
受取金額の合計が投資金額を下回ることがありましたが、
「税引後の利子相当額」へと変更され、商品性が改善されています。
5年満期・固定金利タイプ
平成17年12月から募集されている固定金利型の国債です。
1万円から購入でき、発行期間は5年で、年4回発行されます。
発行時の適用利率は5年固定利付債の金利水準-0.05%となります。
2年保有後、中途換金できますが、
その際、直前4回分の利子相当額が差引かれます。
また、更に期間の短い
3年満期・固定金利タイプもあります。
適用利率(年率)=基準金利-0.30%となります。
〜割引国債〜 (わりびき・こくさい)
割引国債は、額面金額から利子相当額を差引いた価格で発行され
利払いは行われず、満期に額面金額で償還されるタイプです。
発行期間は3年と5年です。
3年債は平成14年11月、5年債は平成12年9月以降は発行されていません。
〜利付国債〜 (りつき・こくさい)
購入後、定期的に利息を受取るタイプです。
発行期間(償還期間、満期)によって
中期国債、長期国債、超長期国債等があり
2年から30年までさまざまな期間で発行されています
全国一律の募集条件が適用される新発10年債については
募集期間中、同一の価格・利回りで購入できます。
10年債以外の新発債や既発債については
取扱い金融機関によって異なることがあります。
利付国債は
毎期受取れる利子の金額は決まっていますが
購入価格によって、利回りが変化します。
〜CB(転換社債型新株予約権付社債)〜
発行会社の株式に転換することのできる社債です。
CB(Convertible Bond)とも呼びます。
将来、発行会社の株価が上昇すれば
あらかじめ決められた価格(転換価格)で
株式に転換して値上がり益を得ることができます。
反対に、株価が上昇しなければ
社債のままで保有することで償還まで一定の利子と元本が得られます。
転換社債自体の価格は、株価と連動して上下するので
転換社債そのもので値上がり益を狙うこともできます。
転換社債は株式に転換したときの値上がり益を期待できる点で
通常の債券より高い収益性を狙える金融商品といえます。
〜世界の債券〜
外国債券:外国の政府や企業の発行する外貨建ての債券
為替変動によって
購入時より円高になると為替差損が
円安になると為替差益が発生します。
利付債と割引債があります。
利付債であれば利子に対して20%の源泉分離課税が一般的です。
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