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(5) 投資タイミングの分散 |
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- リスク軽減のための5つの方法 その5 -
Aさんは株式相場の見通しに自信がありました。
ここのところ下げ続けていた株式マーケットは、 そろそろ買いのタイミングと判断。
投資しようと考えていた資金の全額を、 「ここが底!」とばかりに、 狙っていた銘柄に投入しました。
ところが、その後相場はさらに下落。
投資した資金は一気に含み損を抱えることに
なってしまいました。
株式を買いにいったタイミングは少し早かったのでは
ないかと、ちょっと自信がなくなったAさん。
さらに相場が下がると、 「これ以上の含み損には絶えられない!」 と、せっかく購入した株式をすべて売却、 大きな損失を出してしまいました。
これを反省材料として、 買いタイミングを慎重に判断して投資しようと 決意したAさんでしたが、
今度は、見極めに終始して、何も買えないまま、
相場が反転していってしまいました。
さて、このような失敗を避けるためには、 どうすればよいでしょうか?
同じ対象に向けた投資でも その実行タイミングを分散させることにより リスクを軽減することができます。
ドルコスト平均法をご存知ですか?
日々、上がったり下がったりする単価 (1株の株価や、1口あたり価格)に惑わされずに、 「定期的に、一定の金額で投資し続ける」方法です。
安い時にはたくさん買って、高い時には少なめに買うので 「定期的に一定のユニットを買い続ける」場合と比較すると 平均単価を下げられる可能性が高くなります。
ファンドの定額購入でも、このメリットを享受することができます。
ここで、ドルコスト平均法を使って、
毎月同じ金額で買付をした場合を想定してみましょう。
A) 株価が上がり続けた場合
B) 株価が下がってから上がった場合
C) 株価が下がり続けた場合
D) 株価が上がってから下がった場合


4つのケースで確実に損をするのは 長期に渡って下がり続けるD)の場合のみです。
A、B、Cのケースでは、タイミングを分散することにより 大きな損失を被るリスクを軽減していることになります。
〜 ちょっと休憩 〜
おもしろいタイミング投資のゲームがあります。
試してみてください。
あなたはカメさんに勝てるでしょうか?!
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